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コーヒータイム( ´ー`)y-~~

174942

96 名前:名無しさん@3周年 投稿日:02/11/29 17:51 ID:gaSvChhm

彼は今日も仕事で疲れきって夜遅くに帰宅した。

すると彼の5歳になる娘がドアのところで
待っていたのである。彼は驚いて言った。

「まだ起きていたのかい。もう遅いから早く寝なさい」

「パパ、寝る前に聞きたいことがあるんだけど」

「なんだ?」

「パパは1時間にいくらお金をかせぐの?」

「お前には関係ないことだ」
しがないサラリーマンの父親はイライラして言った。

「なんだって、そんなこと聞くんだ?」

「どうしても知りたいの。1時間にいくらなの?」
女の子は嘆願した。

「あまり給料は良くないさ・・・時給にしたら
1800円くらいかな。ただし、残業分はタダ働きだよ」

「そうなの?」女の子は言った。
「ねえ、パパ。私に1000円貸してくれない?」

「なんだって!」
疲れていた父親は激昂した。

「お前が不自由なく暮らせるためにパパは
こんな遅くまでヘトヘトになって働いて帰ってきたんだ。
なのに変なコトを聞いてきたり、急に小遣いが欲しいだなんて。。。
だめだ、だめだ!早く部屋に行って寝なさい!」

女の子は黙ってちょっとさみしそうに
自分の部屋に戻っていった。

しばらくして彼はちょっと後悔した。
少し厳しく叱りすぎたかもしれない...。

もしかしたら娘はどうしても買わなくちゃ
ならないものがあったのかもしれない。

考えてみれば、あの娘は何かをねだる
なんて事は滅多にしない子だった・・・

彼は娘の部屋に行き、そっとドアを開けた。

「もう寝ちゃったかい?」
彼は小さな声で言った。

「ううん。パパ」
女の子の声がした。少し泣いているようだ。

「今日は長いこと働いていて、
ちょっとイライラしてたんだ・・・ごめんよ。
ほら、1000円。何を買いたいんだい?」

女の子はベットから起きあがって顔を輝かせた。
「ありがとう。パパ!」

そして小さな手を枕の下に入れると
数枚の硬貨を取り出した。

彼はちょっとびっくりして言った。
「なんだ、お金持ってるんじゃないか」

「だって足りなかったんだもん。でも、もう足りたよ」
女の子は答えた。

そして1000円札とその硬貨を全部父親に差し出して...

「パパ。私1800円持ってるの。
これでパパの1時間を買えるよね?」

彼は思わず娘を抱きしめた。

・・・

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